戦国軍記 現代語訳

主に戦国時代の軍記物を現代語に訳しております。

常山紀談巻之一

常山紀談巻之一 輝虎平家を語らせて聞かれし事附佐野天徳寺の事

輝虎はある夜、石坂検校に平家物語を語らせて聞いていたところ、鵺の段を聞いてしきりに涙していた。 側に控える者たちは怪訝に思っていると、輝虎が言うには、 「我が国の武徳も衰えたものと覚える。昔、鳥羽院の時代、禁中に妖怪が出たとき、八幡太郎(源…

常山紀談巻之一 長尾輝虎越後を治められし事

長尾輝虎の幼名を猿松と言う。 輝虎の始めの名は景虎であった。後に京に上洛した時、将軍・足利義輝の一字をいただいて輝虎と名前を改めた。祖先は鎮守府将軍良兼四代目の孫、左衛門尉致経(むねつね)の二男村岡五郎忠通(ただみち)の末裔で、その後長尾氏…